コリの原因 首姿勢について

 

しつこい肩こり・頭痛の原因は「首姿勢」?

 

肩こりや首のこりといえば現代人の多くの人が慢性的に抱えている悩みのひとつといえるでしょう。
いくらマッサージをしてもなかなか完治しないコリですが、実はその主な原因は「首姿勢」にあると言われています。

 

 

カラダの不調に大きくかかわる「首」

 

首姿勢の悪さは、首まわりのコリや痛みだけでなく、カラダのあらゆる不調を引き起こします。
それは、「首が脳を支えている」ことに起因します。
成人の脳の重さは4~6kg程で、背骨を通して腰と繋がっています。
頭が前後左右に傾くたびにカラダは重力に対しバランスを保つために絶えず傾き、筋肉は緊張状態にあります。
すると、筋肉に疲労物質がたまり神経が圧迫されることで痛みを感じ、肩や首、腰のこりへと繋がります。
また、カラダへの命令はすべて脳から行われるため、脳を支えている首の位置が悪いとカラダのいたるところに支障をきたしてしまうのです。

 

 

 

頭痛の本当の原因

 

頭痛も首姿勢が原因である場合が多くあります。よく片頭痛(血管が広がり神経が刺激されて発症する頭痛)と勘違いされますが、実際には首姿勢が原因で神経が圧迫されて起こる「頸性頭痛」を抱える人が、全体の7~8割を占めていると言われます。
頸性頭痛は首姿勢を改善することで痛みをやわらげ、防ぐことができます。

 

 

体幹を鍛えて首姿勢を改善しましょう

 

首姿勢をよくするには、正しい姿勢を維持するための筋肉をつくるために体幹を鍛えることが効果的です。
アスリートが行う本格的なトレーニングでなくても、日常的に手軽に実践できるものをご紹介します。

 

 

〇「りんごを頭にのせる」イメージ

 

頭の上にりんごを乗せた状態をイメージして、りんごを落としてしまわないようにあごを引き、頭を起こし、胸を開いておしりを出し、お腹を引っ込めます。
一本の軸が通ったよい姿勢になることで体幹が鍛えられます。

 

 

 

〇湯舟につかって重力から解放される

 

湯舟に首までつかってカラダを伸ばすと浮力によってカラダは重力から解放され、最も負担のない自然で最適な姿勢にリセット・維持されます。
大きめのたっぷりお湯の入ったお風呂で、一日の疲れを癒しましょう。

 

 

〇自分にあった枕で体軸を整える

 

枕は寝ているときの姿勢を決めるため注意が必要です。
カラダが最も楽に寝ている状態が理想で、楽に呼吸ができ、寝返りが打ちやすい高さがあり、一晩中ぐらつかないある程度の硬さある枕がよいとされています。

 

 

〇こまめにカラダを動かす

 

同じ姿勢を続けるとカラダに負担がかかります。
長時間仕事をして休むよりこまめに小休憩を挟むほうが仕事の効率が上がるように、重要なのは休憩の長さではなくタイミングです。
筋肉が緊張してから休むのではなく、その前に休んでカラダをほぐしましょう。

 

 

デスクワークでパソコンを使用する人、スマートフォンを使用する人がますます増え、慢性的に首姿勢が悪い状態の人は多くあります。
ディスプレイをのぞき込むために首から頭にかけて姿勢が前のめりになりがちになるため、長時間使用する場合は首や頭の位置を気にかけたり、ときどき後ろにそらしてストレッチするとよいでしょう。