元気の秘訣「新陳代謝」

 

新陳代謝とは

 

新陳代謝という言葉はよく聞くけど、実際にはどういうものかわからないという人も多いと思います。
新陳代謝とは、古いものが新しいものに入れ替わることをいい、カラダでいうと古い細胞から新しい細胞へ入れ替わる現象のことをいいます。
身体を形成している細胞組織が常に新しく入れ替わることで、生命活動が維持されているのです。
新陳代謝の周期はカラダの組織ごとに異なり、例えば皮膚は約28日、筋肉と肝臓は約60日、骨は90日で新しい細胞に入れ替わります。
ただし、周期は季節や気候によって変わり、ホルモンバランスの乱れや加齢によっても減少します。
生活習慣の乱れやストレスは周期のバランスを乱すため、新陳代謝を下げる原因となってしまいます。

 

 

新陳代謝がよい状態

 

新陳代謝がよいと、まず内臓の働きが活発になります。
食事で得た栄養素を効率的に分解し、不要なものをスムーズに排出することで、カラダの中を常にきれいな状態に保つことができます。
また、エネルギー消費が増進されることで体温が上昇し、さらに代謝が向上するため、体内活動全体がうまく機能するようになります。
そのため、新陳代謝がよい人はいつも元気で健康的な身体でいることができるのです。

 

 

睡眠と成長ホルモン

 

新しい細胞が作り出されるために必要な「成長ホルモン」は、寝てから2~3時間後、午後10時~午前2時の間に大量に分泌され、深く眠るほど分泌量も増加します。
良質な睡眠をとることで成長ホルモンが多く分泌され新陳代謝が向上します。

 

 

 

タンパク質と食事

 

「成長ホルモン」はアミノ酸から作られ、アミノ酸はタンパク質から分解して作られます。
そのため、ダイエットなどで食事制限をしている人はタンパク質の摂取量が不足しがちです。
また、炭水化物の摂りすぎは成長ホルモンの分泌を抑制するため注意が必要です。
タンパク質は味噌や醤油などの大豆発酵食品、牛乳や乳製品、肉や魚などの動物性タンパク質など、様々な食品からバランスよく摂ることが健康によいとされています。

 

 

 

運動と筋肉

 

運動をすることで血行が良くなり新陳代謝も上がりますが、さらに筋肉がつくことでその効力も格段に上がります。
血流がよくなれば細胞に必要な栄養素がしっかり供給されるようになり、新陳代謝が向上します。

 

 

低下させるもの

 

「ストレス」は自律神経を乱すため新陳代謝の低下につながります。
「冷え」も影響し、身体を温める飲み物やタンパク質の食品を摂ったり、運動やお風呂に十分つかることで体温を上げるとよいでしょう。
「女性ホルモン」も代謝を下げ、これらに共通することは自律神経への影響があります。
自律神経を整えることで新陳代謝だけでなく血流やリンパの流れをよくし、老廃物の排出にも効果があります。

 

 

お腹から呼吸する「複式呼吸」では、脳に十分な酸素が送られることで交感神経が整えられ、心身のリラックスやストレスの軽減・新陳代謝のアップにつながります。