私は長年、薬局勤務を通じて年間600件ほどのご自宅を訪問させていただきました。

そのなかで、元気だった人が歩けなくなったり、配偶者が亡くなって一人暮らしを余儀なくされるなど、お年寄りが直面する問題に共に向き合い、地域医療の必要性を強く感じました。

また個人としても「これまで支えていただいた地域に恩返しがしたい」という思いがありました。
当社は「地域の人が住み慣れた場所で、健康で安心に暮らせるようにしたい」という理念のもと、医療と介護、生活支援を包括的に行う「地域見守りネットワーク構想」の実現を進めています。調剤薬局の周辺に医療機関を誘致して患者さんの情報共有と連携を強化し、病気の予防や健康維持を促進しています。そのほかにもカルチャー教室や旅行などのイベントも企画し、人と人との触れ合いを大切にしながら、地域の方々が健康で文化的な、豊かな暮らしができるようお手伝いをしています。

さらに、これらの構想の集大成として、自然豊かな甲南町野尻に高齢者から障害者、子どもたちを支援する「甲賀いこい村くらしモール」を完成させました。2,500坪の広大な敷地にはデイサービス「懐かし処 いろり家」に次いで、協力企業さまの経営による認知症対応型のグループホーム、障害者就労支援ファクトリー、多世代交流ラウンジ、企業主導型保育所、学童保育で構成したモールです。

このモールを拠点として地域の皆様の中で健康に不安をお持ちの方、買い物難民やお困りごとの相談先に困っていらっしゃる方、生活支援を必要とされている方々に対し、定期的にご訪問させていただく形式のサービスを提供し、細やかな悩みや問題点を収集していきます。これらの悩み事を医療機関や介護機関、有力企業などの協力体制を構築し、各専門機関をご紹介することで、スムーズに解決することができるネットワークを構築していきます。

病気の方が健康を取り戻し、高齢者の老いへの不安を和らげる手助けをしたい。
誰もがすこやかに、笑顔でいられる毎日をつくりたい。

地域の皆様が住み慣れた場所で安心して暮らしていただける地域づくりを実現し、地域の皆様の思いを叶えていけるよう、全従業員が一丸となって日々研鑽を重ね、明るく、前向きに、笑顔でご対応させていただきたいと思っております。

私たちは医療や介護などの業界の垣根を超え、理想の地域医療ネットワークを構築しています。今後もレークケアの取り組みにご期待ください。

代表取締役 西村 雄一